スタイリスト福田麻琴さんpresents
今、ワクワクするおしゃれがしたい
人気スタイリスト福田麻琴さんと一緒にお届けしてきた、「今リアルに着たいもの」を紐解くシリーズ連載。 最終回は、今回のミューズとしてどんなスタイリングも素敵に着こなしてくれたモデルのクリスウェブ佳子さんをお招きして、 ふたりのおしゃれ論について伺いました。
Episode 05
「おしゃれの伸びしろ」
―最近おしゃれの気分やマインドについて教えてください。
クリス - ウェブ佳子さん(以下:ウ)子供達が高校生になり、学校都合などのしばりがなくなって、 「自分の好き」基準で服が選べるようになりました。 だからか、以前よりも買うものに面白みが出てきている気がします。 最近は娘たちとクローゼットシェアをすることも多いのですが、 先日娘が私用に選んだニットに「ママもう40過ぎだよ。ちょっとこれは可愛すぎるかも」って言ったら、 「ママでもそんなこと言うんだね」って言われたのが悔しくて(笑)。 年齢でこれが着られないなんてない、と改めて思っているところ。
福田麻琴さん(以下:麻)意外!ウェブさんって百戦錬磨っぽいのに。ひるむことあるんだね。
ウ:意外とあったみたいです(笑)。麻琴さんは今どんな気分?
麻:私はね、ちょっと〝自由な人〟が気になるみたいで。好きなものを好きに追いかけている人に惹かれてる。 おしゃれに関しても、私自身はずっとべーシックが好きで、どちらかというと普遍的でなんの変哲のないものが好きだった。 白いシャツ、デニムとか、そういう感じで今まで生きてきたんだけど……。最近は何故だか無性に挑戦してみたい。 スタイリストの自分、母親の自分、誰かのための自分じゃなくて、素直に心のままに……。
ウ:〝なりたい私〟!ってことですかね。すごくわかる。
麻:もっと自由になりたいのかも。自分が作り上げた自分のイメージから。本当は自由なのにね! だからか〝らしくない〟ものも着てみたい。
ウ:今ってマスクで顔がトリミングされているから、ある意味、練習したり挑戦するには絶好のチャンスな気がする。 今まで着てこなかったものとか、自分の中で制限してたものとか。
麻:なるほど。確かにね。
ウ:私には少し若すぎるかなと思っていたロゴのニットも、 今回着てみたら意外といい!と思った。 可愛いですよね。チェックのコートは、中学生の時に流行ったネルシャツや大柄のブルーチェックを思い出して、 ちょっと懐かしいノスタルジックな感じで久々に手に取りました。 挑戦してたみたらからこそ、これいいじゃん!と分かることあるなって。
麻:ニットもコートも可愛かった。柄物コートも人によっては冒険アイテムだと思うけど、これは色味が合わせやすいからおすすめ。 柄物のコートってそれ一枚でハッピーな気持ちになれるし、中がデニムや白シャツなどの極々シンプルでも気分がアガるし。 私にとっては、このワンピースがちょっと冒険アイテムだったかな。 モノトーンは好きだけど、小花柄だったりこういう甘いディテールのものは普段自分ではあまり着ないから。
ウ:麻琴さんのボアコートも可愛かった。あれってフェイクボアなんですよね。もう見ただけじゃわからない!
麻:本当だよね。最近はアイテム自体の進化もすごい。時代だなって思う。 エコ素材だからドラマチックなアイテムだけど、ラフに着られちゃう。
ウ:このワンピとコートのスタイル、すっごい似合ってた!
麻:ほんと?嬉しい。私も自分で着ていてちょっとウキウキした。
ウ:麻琴さん自身からでる意外性に、私もなんだかドキっとしちゃいました。 おしゃれでこういうドキドキをくれる人って好きだな。
麻:こういうドキっを重ねていきたいもんだよね。そういうものを見つけたい。 いっぱいいっぱいを挑戦して。そういうものをたくさん見つけたい。 まだまだ自分にも洋服でワクワクする可能性があると思うと……、嬉しい!
―今回の連載を振り返ってみてどうでしたか?
麻:エリオポールって、もともとベーシックアイテムが充実しているブランドという認識だったけど、今季ちょっと違うぞっと思ったかな。
ウ:うんうん。私も今回いろいろと着させていただいて、ベーシックなだけじゃなくて、どこかピリッとスパイスがあるなと思いました。
麻:今回プレスルームにお邪魔して、いろいろなアイテムを見させて頂いたけれど、どれもただのベーシックじゃない。 ストライプもちょっとニュアンスのあるあまり他にない配色だったり、パンツもシンプルだけど、ハイウエストだったり。
ウ:いいクセがある!!
麻:そうそう。今、ひとクセ欲しいんだよね、きっと。むしろベーシックこそ、ひとクセ欲しい。 でもそれが片袖がないとかそういうとてつもないことではなく(笑)。 すっと取り入れられるようなものであって欲しい。
ウ:すごくわかります! あとは着続けられることも大事だから。 今の気分は欲しいけど、一過性のものじゃなくて……。だからこそベーシックが軸にあるといいなと思います。
麻:そういう〝今っぽい〟ベーシックがワードローブにあると、クセのあるトレンドものも合わせやすくなるから、すごい強みだと思う。
ウ:私、「Advanced Style」っていう NY の街角で見つけた60代以上のおしゃれな女性を取り上げた本や映画が好きで。
麻:知っている。素敵だよね。
ウ:あれを見ていると私もまだまだだなって思うんです。 ここに到達するには、美味しいもの、美味しくないもの、いろいろ食べた美食家じゃないけれど、似合うもの、 似合わないものいろいろ着て経験積んで行かないとなって。
麻:確かに。ホントまだまだこれからだなって思うね。今まで積み上げてきたもので、もはや私ってこれ!とか決めつけて、新しいものと出会おうとしていなかった気がするけど……
ウ:自分の中で頭打ちになってたんだなって。それをとっぱらいたと最近すごく思います。
麻:自分の好きなスタイルってこうだ!って勝手に決めつけるには早すぎるね。私自身もワクワクを求めてるし、まだまだ伸びしろあるな、これ。
ウ:そうそう。もっともっとおしゃれでワクワクし続けたいですよね!
Profile
福田麻琴さん
「LEE」「VERY」など数多くの女性ファッション誌をはじめ、広告、CM、カタ
ログなどで幅広く活躍する人気スタイリスト。ベーシックを軸に今の気分を程
よく取り入れたスタイリングが得意。抜群の審美眼とモノヘの愛が深く、語れ
るスタイリストとしても引っ張りだこ。
「ただ着るだけでおしゃれになる ワンツーコーデ」(西東社)など著書も多数。
Instagram @makoto078
Youtube: FUKUDAKE?
クリスウェブ佳子さん
モデル、コラムニスト、ラジオパーソナリティとして多岐に活躍。ファッショ
ンはもちろん、インテリアなどにも精通したセンスの良さには定評が。
Instagram @tokyodame
着用アイテム
STAFF
STYLING / MAKOTO FUKUDA
PHOTO / YUTARO YAMANE
HAIR&MAKE-UP / YUKIO MORI(roi)
MODEL / Yoshiko Kris-Webb
EDIT / YUKIKO TSUKADA