スタイリスト福田麻琴さんpresents
今、ワクワクするおしゃれがしたい
人気スタイリスト福田麻琴さんと一緒にお届けする、「今リアルに着たいもの」を 紐解くシリーズ連載。麻琴さんが実際にワクワクと胸をときめかせたアイテムを、今の気分に合わせたスタイリングでお届け。
Episode 02
「大人に似合う柄選び」
スタイリストという仕事柄、よくどんな柄を選べばいいかという質問を受けます。 「花柄を着たいけれど、若作りに見えたくない」「ボーダーを着るとほっこり見える気がして心配」などなど。 確かに若いころに比べたら、何を着てもいいというわけにはいかないのかもしれません。でも色々なものを試してきた経験値がある。 実は大人こそ、〝上手に柄を取り入れてオシャレを楽しんじゃいましょ!〟と私は思っています。
Style 01
花柄はバリエーションが豊富なだけに、その柄選びが重要です。大花と小花なら、印象が柔らかい小花柄が取り入れやすいと思います。 多色使いのものは可愛らしい印象になりやすいので、大人っぽく見せたいなら色数をしぼるのがおすすめ。 中でも色のコントラストが強くなく、すぐに花と分からない抽象柄なら、無地感覚でより取り入れやすいものが多いです。
今回コーディネートしたこの花柄のブラウスは、まさにそれが全てそろった一枚です。 赤とネイビーのシックなトーンで、細かく散りばめられた抽象的な花柄。 透け感のある楊柳シフォンの素材が軽やかに見せてくるので、ラッフル使いでもどこか甘さが控えめな印象に。 まさに大人が取り入れやすい一枚ではないでしょうか。
そもそもアイテム自体を大人が取り入れやすいものという目線で選べば、逆にコーディネートは難しくありません。 どんなアイテムを合わせても、花柄が引き立って素敵に見せてくれます。 例えばシンプルにデニムと合わせても。スカートに合わせてもいいかな、なんて想像が膨らみます。
Style 02
ボーダーもまさに選ぶ目線は同じ。大人が素敵に見えやすいものを選ぶこと。 私個人としては、ちょっとハリのあるコットン素材のボーダーも大好きなアイテムです。 ただ単なる元気印にならないよう、確かに合わせるアイテムや小物使いには、多少の工夫が必要かもしれません。
その点このコーディネートで合わせた柔らかいウール素材のニットボーダーは目から鱗でした。 太すぎず細すぎない絶妙なピッチの幅。カシミア混のニットだからカジュアルになりすぎず、どこかムードのある佇まいに。 実は、ニット素材にメリハリのあるボーダーを表現するのはかなり大変なのだとか。
柄物に苦手意識のある人は、柄の中の一色とトーンを揃えて馴染ませるスタイルから始めるのがポイント。 この白 × ブルーのボーダーなら白かブルーでまとめてみてください。 今回はよりキリッと、女らしく映るエコレザースカートと合わせましたが、このボーダーニットならデニムにローファーと合わせてもきっと可愛い!
コーディネートをするのは大好きな柄アイテムですが、私もプライベートでは日頃からそんなに柄を多用するタイプではありません。 でも時々ですが無性に柄を着たくなることがあります。 おしゃれから元気をもらいたい時もそのひとつ。 ちょっとエネルギー不足の時に、こういう柄物を着るとウキウキした気持ちになれるのが好きです。 だからこそ、柄物にちょっと距離を感じている方も、ぜひトライしていただけたら嬉しいです。
柄アイテムこそ、気負わずにサラリと着るのが好きです。 今回着たこの小花柄のブラウスは、ヴィンテージライクな佇まいと、フリルのついた甘いデザインが素敵。 あえてタンクトップの上に重ねてもきっと可愛い。ボーダーのニットは、肉感は拾わず、 でも体のラインをさりげなくきれいに見せてくれるサイズ感が女性らしい。 ハンサムなパンツにも無造作に合せても……。おしゃれのイマジネーションが湧きました。
Profile
福田麻琴さん
「LEE」「VERY」など数多くの女性ファッション誌をはじめ、広告、CM、カタ
ログなどで幅広く活躍する人気スタイリスト。ベーシックを軸に今の気分を程
よく取り入れたスタイリングが得意。抜群の審美眼とモノヘの愛が深く、語れ
るスタイリストとしても引っ張りだこ。
「ただ着るだけでおしゃれになる ワンツーコーデ」(西東社)など著書も多数。
Instagram @makoto078
クリスウェブ佳子さん
モデル、コラムニスト、ラジオパーソナリティとして多岐に活躍。ファッショ
ンはもちろん、インテリアなどにも精通したセンスの良さには定評が。
Instagram @tokyodame
着用アイテム
Style 01
Style 02
STAFF
STYLING / MAKOTO FUKUDA
PHOTO / YUTARO YAMANE
HAIR&MAKE-UP / YUKIO MORI(roi)
MODEL / Yoshiko Kris-Webb
EDIT / YUKIKO TSUKADA