Episode 01

「今どきメンズライク、どう更新する？」

今回がスタートとなります、私がこの秋気になるアイテムを紹介させて頂くこの 連載。まだまだ暑い日は続いていますが、９月に入るとファッションも少しだけ秋 の気分を取り入れたくなってきませんか？
そこでいち早くこのweb 連載で皆さんに秋のコーディネート提案をお届けしたい と思います。毎回テーマも変えてよりその時々にぴったりなアイテムを厳選して お届けしたいと思っていますので楽しみにしていてくださいね！

さて、今年のHÉLIOPÔLE の秋の新作を見させて頂いた際に、真っ先に目に入って きたのがこの「the Editor Shirt」と「the Ellison Jacket」でした。そもそも私 は〝メンズライク〟なアイテムが大好き。そこから漂う女っぽさをコーディネートで表現するスタイルは、まさに私の定番です。

Style 01

このストライプのシャツは、私のクローゼットにある頼れる定番たちともちょっと ひと味違う。ストライプといえば、白× 紺、白× 黒が多いのですが、こんなニュ アンスのあるトーン オン トーンの配色は、初めて出会いました。ハッとするけど、 それでいて奇抜すぎない。ストライプ柄にこんなに心がときめくなんて、大発見です。

着れば〝形〟になる縫製もとっても優秀。ほんのり首元が抜けて、体が少し泳ぐ感じも調度いい。ラフにもきちんとにも着られるサイズ感。ちょっとしたデザイン、ちょっとした配色、そのさじ加減が絶妙なのです。

今回はワントーンにスタイリング。ストライプの柄に限らず色物ものもそうですが、どんなアイテムも効かせずに馴染ませるのが気分です。ボトムスもちょっとハリのあるタックパンツで、メンズライクなトーンに揃えつつ、足元だけ華奢なヒールで女らしさをひとさじ。

Style 02

こちらの新作ジャケットはとにかく「キレイ」の一言に尽きます。 ここ最近多かったオーバーサイズのものも素敵なのですが、トレンドキャッチ力の高い若者やモードな人は上手に着こなすことができそうだけれど、よほどの上級者じゃないとむずかしいかもしれません。 これは肩はやや細身ですが、ボクシーなシルエットや長めの丈感で今の気分を上手に取り入れていて、うまい。
結果スカートにもパンツにも合うベストなバランスに仕上がっています。

きれいなジャケットほど、着崩しても素敵にキマるもの。今回はあえてリメイクデニムに合わせてラフに。ジャケットとデニムは鉄板の組みあわせですが、足元は今年らしいゴツめのブーツに。インにはシアーなタートルを忍ばせて
女らしさを足したのがポイントです。

メンズライクなアイテムって、そもそもベーシックなものが多いから、早々買い直す ものではないけれど……どうせ買い足すなら、気分がアガるものがいい！

こんな時代ですが、とは言っても必要なのは、ほどよいワクワク感で。〝おしゃれで ワクワクする〟って、とってもいいことですよね。今回は、着てみてわかる〝アレ！？ ちょっと違う！〟というワクワクする気持ちになるアイテムにたくさん出会えました。 これから少しずつそのアイテムについてもご紹介できたらと思っています。 お楽しみに。

Profile

福田麻琴さん

「LEE」「VERY」など数多くの女性ファッション誌をはじめ、広告、CM、カタログなどで幅広く活躍する人気スタイリスト。ベーシックを軸に今の気分を程よく取り入れたスタイリングが得意。抜群の審美眼とモノヘの愛が深く、語れるスタイリストとしても引っ張りだこ。
「ただ着るだけでおしゃれになるワンツーコーデ」（西東社）など著書も多数。
Instagram ＠makoto078

クリスウェブ佳子さん

モデル、コラムニスト、ラジオパーソナリティとして多岐に活躍。ファッショ ンはもちろん、インテリアなどにも精通したセンスの良さには定評が。
Instagram ＠tokyodame