スタイリスト村山佳世子さんの
着こなしMYルール公開!
Vol. 01
定番ベーシックこそお洒落の腕の見せどころ
誰にとっても感じがよく、着ていて気分が上がる旬のひとさじも忘れない 絶妙なバランスのスタイリングで、長年活躍し続けるスタイリストの村山佳世子さん。 大人のお洒落悩みに寄り添った、わかりやすく穏やかな語り口のアドバイスも支持を集めています。 今シーズンも、エリオポールの新作を使って村山さん流の着こなしルールを教えていただきました。 3回続く連載の初回は、大人こそ時に難しい「ベーシック」について。
Basic 1
the Editor Shirt
潔くシャツ一枚をバサッと着るのが今の気分です
究極にベーシックなアイテムほど、選び方、着こなし方が問われるものです。だからこそ、そのアイテムが得意なブランドに頼るというのも、うまくいくコツ。シャツはエリオポールの象徴的な存在だと思っていて、時代に合わせて少しずつ進化させたシャツ作りが本当に上手で信頼しています。
このエディターシャツはエリオポールのベストセラー。何でもないように見えて、ビッグシルエットや後ろが長めの丈のバランス、太いピッチのストライプなど、今っぽく見えるディテールが詰め込まれています。
究極にベーシックなアイテムほど、選び方、着こなし方が問われるものです。だからこそ、そのアイテムが得意なブランドに頼るというのも、うまくいくコツ。シャツはエリオポールの象徴的な存在だと思っていて、時代に合わせて少しずつ進化させたシャツ作りが本当に上手で信頼しています。
このエディターシャツはエリオポールのベストセラー。何でもないように見えて、ビッグシルエットや後ろが長めの丈のバランス、太いピッチのストライプなど、今っぽく見えるディテールが詰め込まれています。
着こなしは、かっちりさせずにゆるい雰囲気で仕上げるのが今の気分。インに白タンクを着るのもいいけれど、それすらもなしで潔くシャツ一枚でというのも。留めるボタンも最小限でバサっと羽織ると、自然な抜け感が出ます。
大人にはちょっと勇気のいるトレンドアイテムのショートパンツも、シャツのクリーンな印象を味方にすれば無理なくチャレンジできるはず。逆に、旬のアイテムのパワーでベーシックアイテムはアップデートして見える。お互いを引き立てるコーディネートです。
ジャケットとパンツのセットアップは大定番と呼べるスタイルですが、今年はさらにジレをプラスしたスリーピースがとても新鮮です。こういったメンズライクなアイテムは、縫製、素材、シルエットなど細部の作り一つ一つが大事。エリオポールのものは、とても丁寧に作られていると思います。それでいて価格は控えめで、本当にありがたいですよね。
本来男性向けであるスリーピースも、ジレを素肌に着ることで逆に女性らしさが際立つというのも最近の発見。そしてこのジレは、本格的な作りでいながらバックがシースルーなのがとても素敵。オーセンティックなスタイルには、こんな風にどこかドキッとするギャップポイントを作るのがアップデートして見えるコツかもしれません。
エリオポールのベストセラーであるエリソンジャケットは、ダブルフロントでハンサム顔、でも着心地は軽やかなのが今年らしい。太めシルエットのパンツとのバランス感も旬ですね。きちんとしたスタイルこそどこか抜け感のあるムードのアイテムを選ぶことで、大人でも迫力が出過ぎず、センス良く見えると思います。
Basic 3
Tweed Jacket
抜け感を意識したコーディネートで今っぽいお洒落コンサバスタイルに
ツイードジャケット、きっと皆さんも大好きなアイテムだと思います。上品で華やかできちんと感もあって、永遠に頼れるベーシックですよね。ただ、今は時代のムードがカジュアルや抜け感にシフトしているからこそ、ツイードジャケットの持つ印象のまま着るとちょっとオールドタイプの〝ザ・コンサバ〟な雰囲気になりがち。かっちりし過ぎないラフなコーディネートを意識することで、時代に合ったお洒落なコンサバスタイルになります。
ツイードジャケット、きっと皆さんも大好きなアイテムだと思います。上品で華やかできちんと感もあって、永遠に頼れるベーシックですよね。ただ、今は時代のムードがカジュアルや抜け感にシフトしているからこそ、ツイードジャケットの持つ印象のまま着るとちょっとオールドタイプの〝ザ・コンサバ〟な雰囲気になりがち。かっちりし過ぎないラフなコーディネートを意識することで、時代に合ったお洒落なコンサバスタイルになります。
今回は、透け感のあるボーダーニットと今っぽいシルエットのバレルデニムを合わせてみました。ボーダーもデニムもベーシックなアイテムですが、透けていたり、あえてダボっとしたシルエットだったり、そういうさりげない遊びがあることでグッと今どきに見えてきます。
コンサバティブを直訳をすると「保守的・無難」という意味ですが、大人がお洒落をする上でTPOに合わせることはとても大事だと思っています。コンサバ上手こそ、お洒落上手と言ってもいいくらい。時代の気分をキャッチアップする更新感がとても大切です。エリオポールのアイテムは、どれも取り入れ方が絶妙で、いつもさすがだなと思っています。
Profile
村山佳世子さん
集英社の女性誌を中心に広告、カタログなど幅広く活躍する人気スタイリスト。長年ファッション界でスタイルを牽引し続ける。高い審美眼と程よく旬味があるスタイリングに、スタッフやモデルからも絶大な支持を集める。著書「一生もののおしゃれが身につく 10 のルール 100 のコーディネート」(集英社)。
instagram:@stylist_murayama_kayoko
紹介アイテム
STAFF
PHOTO / GINJIRO UEMURA (Y’s C)
STYLING / KAYOKO MURAYAMA
HAIR&MAKE-UP / KOSUKE HIROSE
MODEL / LINA
TEXT / YUKI NISHIHARA
EDIT / YUKIKO TSUKADA(PON)